
(注)アメリカでは州によって法律が違うので、みかんさんの体験が、アメリカの他州に当てはまるとは限りませんのでご注意ください。また、この記事は、あくまでも、みかんさん個人の体験談であり法律上のアドバイスではありません。実際に離婚を考えている方は、必ず弁護士に相談してください。
離婚と決意するまでに様々な心の葛藤があったとは思いますが、心の中で「離婚」という結論が出た瞬間があったら教えていただけますか。
「もう、この人は変わらない」と自分自身を納得させたとき、でしょうか。モラハラの人なので、なんども、私は信用してしまって、チャンスを与えました。子供のため、そして離婚はしたくないと、いう気持ちのもと、がんばりましたが、このままでは、子供が、18歳になるまで、同じことだ、と見切りをつけたときです。それだったら、早く今のうちに、別れたほうが、いいという結論がでました。あと、カウンセラーにも通っていましたので、彼女の意見も参考になりました。
国際結婚で専業主婦をしていて離婚を考える際に最も足踏みの原因となるのが、離婚後の生計の立て方だと思いますが・・・。
専業主婦をしている方こそ、賢い離婚の仕方をしなくては、いけないと思います。(ここでいう主婦は、子供のいる主婦のことです。)裁判所は、子供の現状維持を一番大事にします。賢く行動なされば、今までの生活を維持することも可能だと思います。もちろん、今までのとおり旦那のお金で。州によっては、10年結婚していたら、働かなくても生活費が一生でて年金ももらえるそうです。
たとえば、家の名義は、旦那だけのものに移って、子供が18歳になったら出て行かなくてはいけなくなったけど、それまで、子供と一緒に住める。今までの生活費は、同じだけもらえる。父親と別居になり、子供たちが週末父親の家に行くとか、そういう違いだけ。離婚費用も、もちろん、旦那持ちになっている離婚ケースも多々耳にします。
でも、その反対に賢く離婚をしないと、父親が、子供と一緒に家に居座り、母親を追い出し、母親から養育費を取るようになることもあります。絶対に家を出てはいけないのは、そこです。子供を連れて家をでるのも、避けたほうがいいです。裁判所は重視するのは、現状維持ですから。(もちろん、生活がそれによって豊かになるとかは、別ですが)誘拐といわれる可能性もでます。
日本のように慰謝料という概念はありません。あくまでも、結婚生活時の現状維持ができる生活費・養育費です。
そして、相手の浮気・借金だから、離婚となったといったことも問題にされません。
家を出てしまったのは、私が、してしまった大きな間違いの一つです。EXは、日本でいうモラル・ハラスメントの人間でした。私は、彼の態度に耐えられ なくて、家を何度もでてます。「出て行け!」といわれて、車の中で寝泊りをしていたことだってあります。でも裁判所は、事実をみます。「私が、自主的に家をでた。 育児放棄をした。」と。絶対に、家を子供をおいて、でてはいけません。子供の住んでいる家に何がなんでも住むことです。
まずは、自分が、どのような離婚後の生活をしたいのか、紙に書いてください。そして、それを持って、弁護士に相談をしてください。行動に出る前に。
弁護士もいろいろいます。
弁護士には、「●●は、できますか?」という質問はしないでください。人によって答えが違います。「私は●●をしたいので、それが、できますか?」と聞いて、「できますよ!」と希望をかなえてくれる人を選んでください。
精神的な暴力を受けていても、離婚にかかる弁護士費用のことなどを考えて足踏みをしてしまっている方も多いと思いますが、みかんさんの場合、どの位の費用がまず、かかりましたか。
弁護士は、離婚に不可欠な存在です。私の場合、まず初めに、$3,000ほど用意しました。弁護士も時間給で、請求しますので、私の場合、前もって、10時間分払ってくれと言われました。弁護士費用の負担に関しては、最終的には、お互いの同意か、裁判官が決めますが、通常、妻に収入がない場合は、夫に弁護士費用を払うように要求することができるはずです。わたしの場合も、そうなると思いますが、まず、弁護士への$3000は、前払いですから・・・。(もちろん、弁護士にもよります。旦那が支払うまでは、まずは、払わなくてはいけない場合もあります。)
正直、高い弁護士ほど、腕がいいと思います。ここで、ケチってはいけません。勝つためには、このお金が必要です。離婚を決めるときは、彼とよく話し合ってください。裁判で戦うことは、お互いのお金が、無駄になることを、わからせるのが大切です。弁護士だって、仕事です。正義の味方ではありません。同意しない夫婦ほど、お金がとれるものはないと思ってます。こじれればこじれるほど、弁護士は、儲かります。
離婚を考えてるといううちに(別居前に)、弁護士には、会ったり話を聞きにいきましょう。私は、それをすべきでした。そうすれば、法的に不利になるようなことを、しなかったとおもいます。離婚の前にも、法的に別居の同意書を作成してもらうことだって、できました。私の過ちから、みなさんに学んでほしいです。大切なのは離婚の知識です!賢く行動しなくては、負けてしまいます。賢く、離婚しましょう!
徹底的に、裁判で戦うということになると、$50−$60K(500−600百万!!!)ぐらいかかるよと言われてしまいました。一番にいいのは、とにかく、どこかで、お互い折れて、同意書をつくり、それを、裁判官に承認してもらうことです。
賢い夫婦であれば、弁護士費用になるかもしれない500万円を子供の大学資金にし、裁判で戦うことなく、早い段階で同意書をつくり、離婚をするべきです。
精神的な暴力で悩んでいて、お金がないのであれば、子供を連れて、DVシェルターにいきましょう。それが一番いいです。弁護士も無料で紹介してくれることでしょう。何か、きっかけがあった場合は、警察を呼び、そのまま、DVシェルターに連れて行ってもらいましょう。
あと、弁護士によって、言うことが、まったく違うのでたくさんの人と話して、どの弁護士にするか決めましょう。
まず初めの一歩の弁護士探しですが、たくさんの弁護士と話すと言っても、ごまんといる弁護士の中から、どうやって目星をつけたらよいのでしょうか?
「弁護士ってどうやって見つけるんでしょう。」と、よく聞かれます。当然ですよね。私も、わかりませんでした。「いろんな弁護士を面接して、そして、選べばいい」といわれましたけど、どの人がいいのかなんて、まったくわかりませんでした。今、なんと、弁護士、5人目です。
私は、やっと自分の希望をかなえてくれる弁護士を見つけました。皆さんには、私のようなお金の無駄をしてほしくないです。
弁護士を雇うたびにお金がかかります。お金の無駄でした。そして、まったく裁判に、「勝って」ません。できれば、最初に雇った人で、最後までするのが、何人も雇うより、安いです。
このキーワードで、自分の町や、州で、調べてみてください。
* Interstate and International Visitation, Custody
* International Family Law
* Interstate and International child Abduction
どこの町や州にも、必ず、上記を専門にしている弁護士がいるはずです。普通の離婚の弁護士を雇わないでください。上記を専門にしている人は、高いと思います。でも、長い目で見れば、安くすむかもしれません。弁護士は、しょせん時間給なので、時給が高いといっても、同じ仕事を1時間ですます人と、3時間かかる人では、高くても、1時間ですます人のほうがいいです。そして、「勝て」ばいいのです。負けるために裁判をするなんて、ばかばかしいです。田舎の町に住んでいる人は、州で調べてみてください。隣接の都会の町から、わざわざ来てもらわなくてはいけないかもしれませんが、必ず、国際法に詳しい人にしてください。(もちろん、この弁護士の見つけ方は、子供がいて、日本に子供を旅行でも、引越しでも、連れて行きたい人の場合です。今すんでいる州から、子供が18歳になるまででないとか、日本に里帰りでさえも帰る気はまったくない人は、上記が専門ではない人でもいいと思います。)
そして、必ず、成功例を聞いてください。 特に日本(※ハーグに加盟していない国)に帰ることに成功させた弁護士が探せれば最もいいです。どのようにしたのか 聞いてください。これができる弁護士は、少ないと思いますが、弁護士も、州によっての資格のようなので、その州で一番国際色豊かな地域で、上記が専門の弁護士を探してください。
※ハーグ国際協定 (Hague Convention)
この協定では親による国際的な子供の誘拐を解決するため加盟国間での子供の誘拐において協定の条約にもとづいて敏速な子供の返還を求めるうると定められています。先進国の多くは、ハーグ国際協定のCivil Aspects of International Child Abduction を批准していますが、日本は批准していません。ハーグ協定に批准している国同士であれば、里帰りなど、二つの国を行き来する許可が得られます。日本が批准していれば、たとえば私が日本に子どもとともに戻っても、アメリカの父親の面会権が保障されることになるので、一時帰国や永住帰国が許されたかもしれないのです。
親権争いになってからは、どんなことを学ばれましたか?
<親権について>日本の考え方があるから、親権は、母親にいくと思っていましたが、アメリカの親権には、2種類あるということを学びました。
まず、ほぼ共同親権になりますが、ここでいう共同親権とは、「Legal Custody=法律上でいう親権。権利」です。いくら、父親が、刑務所にいようとも、薬中でも、関係ありません。父親は、父親。親という権利ということで、共同親権が、50%/50%、平等に与えられます。
そして、「Physical Custody=物理的な親権」。つまり、子供が実際に住むところ。ここで、上記のように、問題のある父親は、物理的な親権が制限される場合があり、母親と住み、父親とは、母親の監視下だったら、月に1度の面会だったりします。
私は、知らなかったから、私、ひとりの100%親権を私に与えるようにと、裁判所に申し立てをしました。私の犯した間違いでした。100%親権を要求する人は、通常、配偶者が、子供を虐待する可能性のある人だそうです。(つまり、 私の場合、単に親としての権利を父親から、剥奪しようとしていると、みなされてしまったのです。)
虐待する可能性がある人でも、裁判所は、「誰かの監視の下(つまり子供とふたりっきりでは会えない。)」と条件をつけて、あくまでも、共同親権にする傾向にあります。裁判所は、あくまでも、子供が親に会いたいという権利を尊重します。親が子供を面倒みたいではありません。
一番裁判所が、重視するところが、日本とアメリカでは、違うわけです。
日本では、離婚した場合、最も重要なことは、「子供の安定した生活(精神的に)」だと思います。それに、よって、どっちらと暮らしたほうが、子供が安定して暮らせるか。安定した生活のために、別れた父親(母親)は、その安定した生活を邪魔しない程度に会うかもしれないし、一切会わないかもしれない。
アメリカで、最も大事なことは、「父親と母親、両方に会える機会」だと思います。旦那のほうがお金を持っているから、安定した生活ができるとか、そういうのは、まったく関係ないということです。(養育費が子供の権利としてありますから。)だから、どちらの親のほうが、片方の親に会わせやすくさせるか、ということも問題になり
ます。「父親には、会わせない!」と言った時点で、自己中心的な親として、親権に不利になることもあるのです。
アメリカで裁判をするのに関して、一番重視して、主張しなくてはいけないのが、「私と子供が住んだほうが、現状維持だし、私のほうが、父親に会わせる機会を簡単に持たせてあげられる。」ということなのです。
しかし、アメリカで私がまだ、受け入れられないのは、Physicalが50%・50%の場合です。
例えば、一週間おきに、一年おき、学期ごとに、子供が、ふたつの家を行き来するような、生活。こういった生活をしている子供たちは、アメリカに、当たり前のように、たくさんいるわけだから、アメリカで離婚後を過ごす以上、受け入れなくてはいけないのでしょうけど。私の子供だけ、じゃないわけですから。
離婚を考えている方は、子供にそういう一週間おきに家を行き来する二重の生活が離婚後に待っている可能性も、頭においてください。
せめて、例えば、月曜日から金曜日は、母親。週末は、父親とか。50−50じゃなくて。自分の家は、ふたつ、では、なくて、ひとつ。週末は、父親の家に訪ねに行く。といった感じがよいと思うのです。両方に会えるのも、大事だと思いますが、今は、インターネットも、電話もあるし、それよりも、精神的に安定した生活のほうが、もっと重要なのではと、私は思うのです。
もちろん、州によっても法律は違いますし、いくら法律がそうと言っていても、しょせん裁判官が決めることですから、裁判官の意見も加わります。共同親権に反対の裁判官で、単独親権となるケースもあるでしょうし、上記の私個人の意見のような面会権を支持する裁判官もいます。
単独親権になった場合でも、面会権がありますから、他州への引越しどころか、30マイル(私の州の場合)以上離れたところへの引越しの自由もなくなります。まして、子どもを連れての日本行きは、一時帰国であっても難しくなります。仕事を得るために、そして、子供の日本語教育のためにも、都会へや、日本人の多い場所に引越したいと思われる方は多いと思いますが、通常、片方の親が引っ越したいと、裁判所に申し立て、もう片方の親が、「面会権の侵害になる」と反対するのが、一般的でしょう。
私の場合も、引越しはかなり難しいと弁護士に言われました。地元に残るほうが、親権をとることになるだろうと。子供の現状維持が、まず一番ですから。子連れでの日本行きの可能性はゼロです。子供が、18歳になるまで、日本への里帰りもできません。子供は、日本人でもあるのに。<州によっての大きな違い>また、アメリカは、本当に州によって、ずいぶん違うんだなと思いました。
*離婚の前に、別居期間が必要な州と、不必要な州がある。それも6ヶ月だったり、1年だったり。
*離婚をするのに、理由が必要な州と、不必要な州がある。つまり、離婚をしたいと、思えば、理由なしに離婚できる州。相手が、「私は離婚したくない!」と言っても、離婚にいたります。そのため、浮気などは、まったく関係ありません。
反対に、きちんとした正当な理由がないと、離婚できない州。つまり相手が、「離婚したくない!」と言い張り、正当な理由が見つからない場合は、離婚できません。
*離婚の裁判が一年以上、長引くと、とりあえず、法的に離婚できる州とできない州。
*子供の親権は母親にいくと、決まっていた州がかつてあった。(過去形)
*子供が小さいと、母親に親権がいきやすい州がある。反対に、まったくそういったことは、関係なく、父親・母親、平等に見られる州もあります。このあたりは、保守的な州かどうか、というところではないでしょうか。
*子供に弁護士をつけれる州もある。
*子供の親権は、必ず共同親権と決まっている州がある。
*親権といっても、Physical(物理的の実際の時間で計られる養育権)と、Legal(法的な養育権)がある場合があります。
*離婚の裁判を始める前に、離婚や子供について、クラスをとらなくてはいけない州もあります。これは、親だけ必須だったり、子供も必須の場合もあります。
離婚は結婚より何十倍も大変だと聞きますが、なにか精神的なサポートは得られましたか?
一番のサポートは、やはり、カウンセリングでした。アメリカ人でしたので、アメリカの一般的な離婚から、常識から、心理学的な観点から、いろいろと教えてもらいました。別居したてのころは、相談する相手もいませんでしたから。
今は、カウンセラーを含め、たくさんの理解ある友人に恵まれ、DVを隠して結婚していたころに比べたら、ずいぶん友人も増えました。
日本人の友人たちでも、アメリカの離婚がどういうものか、わかっていないので、相談もできませんでしたから。
子供のベビーシッターにも、恵まれてます。子供のいない夜には、一緒に時間をすごしてくれる友人たちもたくさんいます。
何よりも、アメリカでの離婚経験者の友人が増えたことが、よかったですね。日本とアメリカ、離婚のシステムがまったく違いますから、わかってもらえる人たちがいるのは、心強いです。
まずは、カウンセリングに行って、一緒に離婚という決断が正しいのか、それが最終手段なのか、よくカウンセラーと話し合って、そして、アメリカでの離婚経験者に離婚後の生活というものの話を聞くのがいいと思います。
最後に現在の心境を教えてください
裁判の途中結果ですが、今は、子供には、ふたつの家があるということになってます。また、すぐに会えるのですが、つらいですね。まったく、別のふたつの人生を、一度に歩んでいるような気がします。子供がいる時は、専業主婦のような、おかあさんとしての人生。子供がいない時は、まったくのひとりで、何もかも自由の人生。まだ、このふたつのバランスがうまくとれず、子供のいないときに、あれも、これもといろいろしなくては、いけないのに、ついつい、ぼーっと時間を無駄にすごしてます。ここで、独身生活を満喫だ!!!と、言えたら、いいんですけどね。そのうち、うまく、バランスがとれるようになるといいです。これには、自分の人生を、もっと考えなくてはと思っています。
離婚をして、自由になったかも、しれませんが、子供がいる以上、そうとはいえません。もう、子供の父親と一緒に住まなくていいのは、もちろん、うれしいのですが、足かせの鎖でつながれている気分です。 特に親権裁判は、子供が18歳になるまで続きますから(子供が18歳になるまで親権・面会権・養育費などお互いの情況の変化などによる要望によって変更が可能なので)。日本に帰れないのが一番つらいです。それでも、私は、離婚してよかったと思ってます。あとは、早く子供が18歳になってくれることを願ってます。苦笑。